イーサリアムの弱点はこれだ!
2月14日時点で、BTC ¥945,487 JPY、ETH ¥92,751.96 JPY、0.09861220 BTC/ETH となってます。1月中旬から2月上旬にかけて50%ぐらい暴落して、やっと価格が落ち着いて回復してきてます。個人的には、基軸通貨としての BTC の価格が安定して、ETH 価値だけ上昇することを期待してます。ETHが基軸通貨に取って代わると期待している方もいるみたい。
さて、今回は、イーサリアムが好きになりすぎたので、あえて、弱点を探してみることにしました。
なんとか、次の4点を見つけました。
- イーサリアムのコード言語を習得・読解するのが難しい
- プルーフ・オブ・ワークシステム(PoW)でマイニングしてる
- 2016年 The DAO(ダオ)事件があった
- トランザクション(取引)処理遅延問題が発生している
では、それぞれの欠点を見てみよう。
- イーサリアムのコード言語を習得・読解するのが難しい
イーサリアム・プラットフォームは、仮想通貨を動かす分散型(非中央集権型)アプリケーション(DApps)と呼ばれるソフトウェアを開発することができる利点があります。この開発に関わる開発者が多ければ多いほど、分散され、コード変更も容易になります。仮想通貨を利用するユーザーが増えれば、価値も上がることになります。
しかし、イーサリアムのコード言語の読解は困難なため、イーサリアム DApps を開発するには一定以上の知識が必要となります。
対策として、この開発をより安易にさせるため、イーサリアムプロジェクト“Metropolis”が進んでます。
- プルーフ・オブ・ワークシステム(PoW)でマイニングしてる
ビットコインと同様、プルーフ・オブ・ワークシステム(PoW)でマイニングされています。しかしこの PoW は、大量の電力を消費すること、マイニングに莫大な設備投資が必要であること、60%以上のマイニングは中国の一部企業によって占領されていること、などのデメリットがあります。
対策として、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行するプロジェクトが進んでます。
- 2016年 The DAO(ダオ)事件があった
2016年にイーサリアムの信用を揺らがせる The DAO(ダオ)事件がありました。この事件では、ドイツの「The Dao」という日中央集権型の投資ファンドサービスから、約65億円以上のイーサリアム(3600万ETH)がハッカーにより不正送金されて盗まれました。
対策として、イーサリアムは、システムをロールバック(巻き戻し)して、不正送金の前の状態に戻すハードフォーク(分裂)しました。このためシステムがそのままの状態である、イーサリアムクラシック(ETC)通貨が誕生しました。
- トランザクション(取引)処理遅延問題が発生している
イーサリアムは『スマートコントラクト』というシステムを導入しているため、ブロックチェーンの上に取引情報に加えて、その取引が履行条件されるなど別のデータを載せています。
これによって一回の取引で送受信する情報サイズがどうしても多くなってしまうのです。つまり、Segwitのように情報量を減らして解決することはできず、ネットワーク自体の取引速度(ブロック生成スピード)を高速にしなければいけないのです。
対策として、ライデンネットワークの導入が検証されています。
欠点はありますが、イーサリアム・プラットフォームのプロジェクトの開発は進んでおり、対策も進んでいます。これらが順調に期待通り進めば、イーサリアムはやはり期待大です。